金買取の価格に影響を与えるものとして工業的な利用があります。金は化学的には性質が安定しているという特徴がありますし、また電気抵抗が小さいことや延性が高いことなどから、電子部品に用いられることが多いです。化学的に安定しているというのは、たとえばさびにくいと言うことも上げられますし、腐食しにくいことも上げられます。また、合金として用いられることもあります。
合金にすることによって異なる性質を持つことなどから利用の幅は広がっていると言えるでしょう。代表的な電子部品としては、パソコンや携帯電話などの半導体部品に用いられます。1000分に数ミリという細いワイヤを用いて電極を接続するのに用いられています。また、最近では化学合成の触媒として、金触媒の技術が発達していて、これらも工業的に利用されていると言えるでしょう。
工業用に利用されている金は回収できるものもあります。たとえば廃棄された携帯電話から回収するリサイクルの技術が進んでいて、金買取の価格にも影響を与えると考えられます。ただ、ここ最近では金買取の価格は上昇していますから、金を使って工業製品を作ると採算が合わなくなることもあります。このようなこともあって、工業需要としての金には代替物がないかと研究されているところです。
たとえば樹脂を用いた導体の開発なども進められていて、これらの技術が普及する、工業品としての金の需要は激減すると考えるのが妥当です。
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