金買取の価格は不況時に上がる傾向があります。これは金の価値が上昇するというのではなくて、消去法的に買われるからです。資産運用としては金はどちらかというとマイナーで、メジャーなものとしては株式や債券があります。株式の場合、発行する企業が破綻すると価値はほぼゼロになってしまいます。
上場廃止になってしまうと取引すらできなくなってしまうわけです。債券は株式よりもややリスクが低いですが、それでも発行体の企業や国が破綻してしまうと、全額が戻ってこないケースも多くあります。このようなことがありますから、リスクは高いと言えるでしょう。最悪の場合には株式も債券も無価値になって資産を失ってしまう恐れがあるのです。
それに比べると金は低リスクです。どこかの企業が発行しているのならリスクはあるでしょうが、発行体というものがありません。不況になって金が消失すると言ったことは考えられないでしょう。ですから、不況になるとリスクの高い株式や債券から金へ資金を移動させようというインセンティブが働き、金買取の価格が上昇すると考えられます。
金融危機が起こると、金買取の価格は一気に上昇する傾向がありますが、これはリスクを回避する姿勢の表れだと言えるでしょう。一般的に景気が悪くなって市場全体がリスク回避的なムードになると、株式や債券は売られて、その代わりに金が買われる傾向があります。不況時のリスクヘッジのために資産の一部を金として保有して宇r投資家も多くいます。
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